電子ピアノの普通のピアノとの違いとは?練習におすすめのヘッドホンや おすすめ機種も解説

電子ピアノは普通のピアノと似ているように見えますが、実際には音の出る仕組みも大きく違う楽器です。何種類もの音色を楽しむことができ、比較的低価格で購入可能なところがあるなど、電子ピアノと普通のピアノの違いや、おすすめのヘッドホンについてご紹介します。

電子ピアノとは?

電子ピアノとは、ピアノの鍵盤を押したときにサンプリング(録音)したピアノの音が出る発音構造をしているピアノです。また、低価格で購入可能、練習時にヘッドホンをつ買うことができるなどの特徴があります。

比較的安価に購入することのできるピアノ

電子ピアノには、グランドピアノやアップライトピアノのようなアコースティックピアノよりも低価格で購入できるというメリットがあります。新品のピアノを買う場合、アップライトピアノは安いものでも50万円以上の費用がかかり、グランドピアノになるとコンパクトサイズでも100万円以上の値段がつきます。電子ピアノの場合には10万円台から購入することができるため、ピアノを購入するときの費用をかなり抑えることができるでしょう。

アップライトピアノやグランドピアノとの違いは?

アップライトピアノやグランドピアノと電子ピアノにはさまざまな違いがあります。それぞれの特徴から違いをご紹介します。

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アップライトピアノやグランドピアノの特徴

  • 弦をハンマーが叩く構造で発音します
  • 弦や響板により豊かな音色が出せます
  • 全体の音量調節ができないため、ボリュームを抑えるには後付けで消音設備をつけなければいけません
  • 鍵盤を弾く時の強さで音に強弱をつけ、ペダルで音の響きを変えられます
  • 定期的な調律やメンテナンスで長い期間演奏できます

電子ピアノの特徴

  • 鍵盤を弾くとサンプリングした音が出ます。好みの音色を選んで演奏でき、グランドピアノに近い音色が出せる機種もあります
  • ボリュームを下げてピアノを弾くことが可能で、ほとんどの機種がヘッドホンに対応しています
  • 機種によっては音に強弱をつけることが難しい場合やペダルの使い方がピアノと異なる場合があります
  • 電気製品のため、部品の消耗などで10~20年程度で使用できなくなる場合もあります

キーボードとの違いは?

電子ピアノとキーボードには大きな違いがあります。電子ピアノは基本的にアコースティックピアノと同じようにピアノ演奏するための楽器ですが、キーボードはピアノのほかにシンセサイザーなど他の楽器の音も楽しむことができます。キーボードの主なメリットは、低価格、軽量で持ち運びがしやすく幅広い使い方ができるところです。ただし、ピアノ全般よりも鍵盤数が少なく、鍵盤が軽い、音の強弱がつけられない、ペダルがついていないなどの特徴から、ピアノの練習に使うことは難しいでしょう。

電子ピアノの代表的なメーカーをご紹介

人気の電子ピアノメーカーには、国内のヤマハやカワイなどの楽器メーカー、ローランドやカシオなどの電子楽器メーカーなどがあります。グランドピアノに近い弾き心地や音色を重視して作られた電子ピアノや、数多くの音色を楽しめる多機能な電子ピアノなど、メーカーによって特徴の異なる機種が販売されています。

ヤマハ

タッチの加減で音色に強弱をつけられ、連打が可能など、グランドピアノ同様の弾き心地が人気の電子ピアノがヤマハのクラビノーバ「CLP-600シリーズ」です。「CLP-675シリーズ」は鍵盤1つ1つの重みまで再現した「88鍵リニアグレードハンマー」が大きな特徴。「CFX」と「ベーゼンドルファー インペリアル」から選べるグランドピアノの音色、グランドピアノの踏み心地まで再現されたペダルなどが、演奏やピアノ練習におすすめです。

カワイ

カワイの人気機種はエントリーモデルの「CNシリーズ」です。「CN39」は「SK-EX・EX・SK-5」3機種のカワイグランドピアノからサンプリングした「PHI88鍵ステレオサンプリングピアノ音源」や、「レスポンシブ・ハンマー・アクションⅢ」搭載鍵盤でグランドピアノの弾きごたえが再現されています。レッスンに役立つ練習曲が内臓され、BluetoothAudio機能も搭載、多彩な機能で初心者から上級者まで幅広く使えるでしょう。また「CA」シリーズも鍵盤のタッチがグランドピアノにより近く、ピアノの練習や演奏用に最適な人気モデルです。

ローランド

電子ピアノ製造の長い歴史を持つローランドの人気モデルは、プレミアムホームピアノの「LX」シリーズです。ハイ・スタンダードモデルの「LX705」は4つのスピーカーを備えていて、深いピアノ音と響きを楽しむことができます。グランドピアノのタッチを再現したハイブリット仕様の「PHA-50鍵盤」はレッスンにもぴったり。便利なBluetooth機能もついています。本格派のエントリーモデルとして人気の機種はホームピアノの「PR501R」。表現力にこだわった音と本格的なタッチ、ペダルがピアノ練習に最適です。

カシオ

リーズナブルで持ち運びしやすい電子ピアノが特徴のカシオでは、プリヴィアシリーズのスタンド別世界最小ボディ「PX-S3000」や、スタンド・ペダル一体型の「PX-770」が人気です。ハンマーアクション採用の鍵盤はグランドピアノに近いタッチが再現されているので、深く響く質の高い音色を聴きながらピアノ練習ができるでしょう。また、多数の曲が内蔵されているなど、多機能で低価格。コストパフォーマンスの高さが魅力の機種が揃っています。

コルグ

コンパクトでデザイン性が高く、手ごろな値段の電子ピアノを揃える人気電子ピアノメーカーがコルグです。BCNランキングによる「電子ピアノの販売台数1位」を2018年、2019年連続で獲得しています。人気の「D1」は、スピーカーレス、スタンド取り外し可能で鍵盤が持ち運びできるモデル。グランドピアノの深い響きを高品質な「RH3鍵盤」で演奏することが可能です。30種類のサウンドやエフェクト機能、ステージでの演奏時に使える譜面立てと専用ペダルも付属しています。

電子ピアノでの練習におすすめのヘッドホン

電子ピアノの練習におすすめのヘッドホンは、音質にこだわるだけでなく、装着感にも気をつけて選ぶ必要があります。音の違いがわかり、疲れにくいヘッドホンを使って練習すると集中して練習できるため、ピアノの上達につながるでしょう。

装着感の軽いものやフィット感の強いヘッドホンがおすすめ

電子ピアノの練習に使うヘッドホンは、長時間の練習でも耳に負担がかからないように装着感が軽いものがおすすめです。長い時間ヘッドホンをつけていると、ヘッドホンで耳が痛くなる場合があるかもしれませんが、耳への負担が少ないと無理なくつけ続けることができるでしょう。また、耳に合わないヘッドホンを使っているとヘッドホンがずれやすく、練習に集中できないなどストレスを感じるもとになります。

シュアー SRHシリーズ

シュアーの高性能ヘッドホン「SRHシリーズ」は、プロの音楽関係者にも愛用者が多い人気のヘッドホンです。耳をすっぽり覆う「密閉型サーカムオーラル」デザインが耳を圧迫しないため、快適に装着でき、雑音が入りにくいという特徴があります。全帯域の音が正確に再現されるので、練習時にはピアノの音色をしっかり聞きながら演奏できるでしょう。

オーディオテクニカ ATHシリーズ

オーディオテクニカのATHシリーズは、高い性能が期待できる「プロフェッショナルモニターヘッドホン」です。広帯域の音を確実にモニタリングすることが可能、超高解像度再生で練習時の音を細部まで聞き分けられるでしょう。長時間の使用に適したイヤパッド・ヘッドパッドによる快適な装着感もピアノ練習に最適です。

AKG Kシリーズ

AKGのKシリーズには、周りの音も聞こえるオープンエアー型、セミオープンエアー型ヘッドホンから、周囲の音が聞こえない密閉型のヘッドホンまで揃っています。深い低音から美しい高音まで、幅広い音を奥行きまでリアルに再現。耳を包み込む大型のイヤーパッド採用で、長時間かけていても耳が疲れることがありません。

1万円以下のモデルでも練習は十分にできる

おすすめのヘッドホンシリーズには、1万円以下のモデルも多く存在します。また、電子ピアノメーカーが販売しているピアノ用ヘッドホンのなかにも、低価格で練習に適したコストパフォーマンスの高い機種は見つけやすいでしょう。耳に負担がかからず、つけている時にずれることがないか、低音から高音まで聞き取りやすい音が出るかどうかなど、ヘッドホンを選ぶ時のポイントに注意して、自分に合うヘッドホンを探してみましょう。

安い機種でおすすめの電子ピアノとは?

まずは練習用に手軽に買える電子ピアノが欲しいという時には、比較的低価格で購入できる各メーカーのエントリーモデルがおすすめです。入門用のエントリーモデルは基本的な性能を備えながら低価格で購入できるものが多く、練習に適したグランドピアノの弾き心地が再現されている機種もあります。可能なら、鍵盤のタッチが軽すぎず、タッチの変化で音色の強弱がつけられる機種を選ぶと自宅で練習がしやすいでしょう。

中古市場でおすすめの電子ピアノ

中古の電子ピアノは定価よりも安く購入できます。定価の半額程度の価格で売られている場合もあるため、新品で購入するのが難しい高価な上位モデルでも中古なら購入しやすいでしょう。また、新品ではオプションをつけるために本体とは別で料金がかかりますが、中古の電子ピアノにはオプションがすでについている場合があります。高いオプションのついた電子ピアノを安く買いたい時には、中古品を探すと希望の価格で購入できるかもしれません。中古品を購入する時にはメーカー保証が過ぎている場合が多いため、ピアノの状態を良く確認してから購入を検討しましょう。

電子ピアノの寿命

電子ピアノを購入する際に気になるのは電子ピアノの寿命です。電子ピアノはアコースティックピアノよりも使用できる年数が短いといわれていますが、電子ピアノの寿命は実際どの位なのでしょうか。電子ピアノを長く使うためには、どのような使い方をする必要があるのかをご紹介します。

一般的にはだいたい10~20年程度が寿命と言われている

寿命期間は電子ピアノの使い方や環境によって異なりますが、だいたい10年~20年程度といわれています。電子ピアノを大切に使っていれば、かなり長い期間使えるでしょう。電子ピアノは基盤が壊れると使えなくなります。ところが、基盤が壊れていなければ、不具合を起こした部品を交換することで大抵また使用できるようになるでしょう。
電子ピアノは電子部品を使用する電化製品でもあります。購入後に長い年数か経過して修理に必要な部品の販売期間が終了すると部品がなくなるため、電子ピアノの修理ができません。このような場合でも、修理は不可能なので電子ピアノの寿命といえるでしょう。

アップライトピアノやグランドピアノは何年経っても弾くことができる

アップライトピアノやグランドピアノは電子部品を使わないアコースティックピアノです。その寿命は使用方法や環境にも左右されますが、一般的に60年程といわれています。
管理に気をつけて定期的な調律を行うなどメンテナンスをしっかりしていれば、電子ピアノよりもずっと長い期間弾くことができるでしょう。ところが、ピアノの使用頻度が多い場合やメンテナンス不足、温度や湿度管理ができていない場合などには、ピアノの寿命は30~40年やもっと短くなることもあるといわれています。

定期的なメンテナンスと管理方法を徹底しよう

電子ピアノのコンディションをいい状態で保ち、長く使用するためには、適した温度や湿度に管理された設置場所に置くことが大切です。また、ホコリや汚れをためないように定期的にメンテナンスする必要もあります。

直射日光や熱の籠る場所に置かない

電子ピアノを直射日光が当たる場所や暖房の近くなど温度が高くなりやすい場所に置くことは避けましょう。電子ピアノが高音になる場所に置いてあると、本体内部の温度が急激に上がって本体のパネルが変形したり、電気系の部品が故障したりする場合があります。また、極端に温度が変化する場所では、本体の表面に水滴がつくこともあります。電子ピアノの表面についた水滴をそのままにしていると木に水分が染み込み変形する場合があるため、もし水滴を見つけたらすぐに拭きとるようにしましょう。

湿度の管理に気をつける

電子ピアノは湿度の管理にも注意が必要です。電子ピアノは電気を使う電子楽器のため、湿度が高いところに置いていると電気系統の部品や、スピーカーが故障しやすくなるでしょう。また、鍵盤が木でできているモデルの場合には、木が湿気を吸収したり、乾燥して木が痩せたりしてピアノが弾きにくくなることもあります。ピアノの設置に適した湿度は50~60%といわれているので、ピアノを乾燥や高い湿度から守るためには、ピアノを置いている部屋の湿度管理をしっかり行いましょう。

転倒などの衝撃を与えない

電子ピアノは重い楽器のため、転倒するとピアノ本体や内部の部品が壊れることがあります。段差がある床や強度が足りない床では、電子ピアノの足元が不安定になって倒れる場合があるかもしれません。急な地震などで電子ピアノが転倒することがないように、平らで丈夫な床に設置する必要があります。
鍵盤と脚部分が分解できる電子ピアノは、専門業者に依頼しなくても大丈夫な場合もありますが最低でも大人2人以上で運びましょう。運ぶ時や設置時には、衝撃を与えないようにし鍵盤を水平に保つことが大切です。

カバーをかけてホコリがたまるのを防ぐ

電子ピアノにホコリがたまると、内部に入り込んで故障の原因になります。電子ピアノにホコリをためないようにするには、毛ばたきや乾いたぞうきんでこまめに掃除することがおすすめです。何度も掃除をしなければならないのは大変という場合には、カバーをかけてホコリを防ぐといいでしょう。電子ピアノのカバーには、ホコリやキズからピアノを保護する働きがあります。時々湿気が溜まらないようにカバーを外して、上手に活用しましょう。

電子ピアノを処分する方法

電子ピアノを処分する方法には、粗大ごみに出す方法や下取りに出す方法などがあります。使っていない電子ピアノは動かすことも難しい場合があり処分が大変なので、無理なく処分できる方法を選ぶことが大切です。

粗大ごみとして処分する

電子ピアノを自治体で収集しているゴミに出す場合、粗大ごみとして処理に出します。ピアノの大きさによっては粗大ごみでも収集していない自治体があるので、処分可能かどうかはお住まいの地域の自治体に確認しましょう。粗大ごみに出す時には、市役所へ事前に連絡して回収依頼をします。処分には千円もかからずに依頼することができるでしょう。ただし、自治体によってはピアノを粗大ごみとして回収していないところもあるので注意が必要です。

下取りに出す

電子ピアノを処分するには、新しいピアノや電子ピアノを買う時に販売業者に下取りに出す方法もあります。ところが、電子ピアノを下取りしているピアノ販売業者はかなり少なく、下取り可能な業者の場合でも下取り価格は低額になりがちです。 欲しいピアノがあるから古い電子ピアノを下取りに出したいと思っても、下取り価格が低ければ新しいピアノの購入費に充てることは難しいでしょう。

まだ使える電子ピアノは一括査定を利用して高く売ろう

もう使っていないけれどまだ使える電子ピアノが家にあるというときには、できるだけ高く売りたいものです。電子ピアノは配送料が高額になる場合も多いため、送料がかからない買取業者に買い取ってもらうのがおすすめです。ただ電子ピアノの買取価格は業者によって大きく異なるため、より高く売るにはなるべく多くの業者に査定を依頼する必要があるでしょう。一括査定を利用すれば、一度に多くの業者の査定価格がわかるので、納得できる価格で売ることが可能です。

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