ピアノの買取金額が決まる基準って?査定金額をアップするためのコツも合わせて紹介

同じメーカーの同じ機種でも、製造年や状態によって査定金額は変わります。また、買取を依頼する業者によっても異なります。そうはいっても、基本的な買取基準があるので、それを把握しておきましょう。

査定を下げないための注意点や、査定アップのコツについても紹介します。

基準その1:ピアノの状態によって買取金額は変わる

汚れているから査定金額が下がるというケースはほとんどありませんが、汚れや傷のないピアノの方が査定員の印象はよくなります。汚れや傷などピアノの状態がどのように影響するのか、また状態をよくする方法についてお伝えします。

査定前にはできる限りの掃除とクリーニング・整備を行うことがおすすめ

家具やブランドバッグ、服などを売却する際もクリーニングに出したり、汚れを取り除いたりすることで査定金額がアップすると言われています。ピアノも同じことが言えます。表面や鍵盤をキレイにすることで、“よくお手入れされている”“大切にされてきた”といった印象を与えることができるでしょう。

ただし、掃除をする際には注意が必要です。使用する洗剤や方法を誤ると、傷になったり、素材を傷めてしまったりすることがあります。買取に出す前の掃除やクリーニングは適切な方法で行いましょう。

表面の手入れ

ピアノの表面はホコリや付着しやすいものです。ホコリはピアノ用の毛バタキや柔らかい布で拭き取ります。力を入れて掃除をすると細かい傷がついてしまうことがあるので、優しく拭き取るようにしましょう。

目立った汚れに対しては、柔らかい布を水で濡らし固くしぼった後汚れを拭き取り、乾いた布で再度水分を拭き取ります。市販の洗剤は塗装をはがしたり、ヒビ割れの原因になったりすることがあるので使用しないようにしましょう。

鍵盤の手入れ

まずは柔らかい乾いた布で拭きます。汚れが落ちない場合は、布に鍵盤用クリーナーを染み込ませ拭き取ります。クリーナーを直接鍵盤に塗ってしまうと、鍵盤と鍵盤の間にクリーナーが入ってしまい、音色に影響することもあるので、必ず布に含ませてから使うようにしてください。

象牙やニューアイボリーなどクリーナーが使用できないものもあるので、確認してから使うようにしましょう。

生活の中でついてしまった小さな汚れや傷は査定金額に響きにくい

購入して時間が経てば、小さな傷や汚れはついてしまうものです。常識的に演奏をすることでついてしまった小さな傷や汚れ、日常生活においてできてしまった擦り傷、軽くぶつけた程度の傷であれば、それが査定金額には影響しないことがほとんどです。

光沢がなくなってしまった、鍵盤が1本だけ上がりにくい、といったことがあっても査定にはほとんど響きません。

調律の有無が価格に関わることは少ないが、買取額がアップするケースもある

買取業者は買い取った後は調律を含めメンテナンスを行ってから再販するので、調律の有無はあまり査定価格に反映することはありません。買取の際に音もチェックしますが、調律をしてないからといって買取額が下がるケースはほとんどありません。

音が良ければ買取額がアップするケースもあるので、調律をしておくのも一つの方法ですが、グランドピアノなどは調律費用が高いことが多いです。わざわざ費用をかけて調律をする必要はないでしょう。

付属品はなるべく揃えておこう

ピアノを購入する際には本体だけでなく、イスや鍵盤カバーなども一緒にそろえるものです。そのため、売却する際にも付属品があった方が査定金額アップにつながることがあります。特に、メーカーのロゴが入ったもの(メーカーの純正品)があれば印象もよくなるでしょう。

ただし、本体のお手入れ用のコンパウンドなど消耗品は買取対象にはなりません。買取対象となるのは、消耗品ではなく使用可能なものに限ります。

保証書

保証書には品番や製造番号、販売店や納入日などが記載されています。信頼性も高くなり、査定額に影響することもあるのでそろえておきましょう。

椅子

ベンチ型、丸椅子型、背もたれイス(トムソンイス)の3種類が主流ですが、中でも人気なのがベンチ型です。特に革張りであれば高級感がありクッション性が高く疲れにくいので、高額査定も期待できるでしょう。

高さの調整が可能か、座ったときにぐらぐらしないか、傷などがないか、をチェックしておきましょう。電子ピアノのイスは高さ調節ができないため、買取してもらえないことも多いです。

鍵盤カバー

ピアノのフタを開けたときに、譜面台によって傷がつかないよう鍵盤を守ってくれるのが鍵盤カバーです。鍵盤と鍵盤の間にホコリやゴミなどが入らないように防ぐ役割もあります。鍵盤カバーには通常メーカーの名前が入っているので、ピアノと同じメーカーであることを確認しましょう。

鍵盤カバーはフェルト生地がほとんどで、洗濯機で洗うと縮んでしまったり、傷んでしまったりすることがあるので、汚れがひどい場合はクリーニングに出すとよいでしょう。

補助ペダル

小さなお子さんなど足がペダルに届かない場合に便利な補助ペダルは、長い期間使うものではありません。そのため、新品を購入するより中古ですませるというケースも多く、ニーズが多い付属品の一つです。

年数が経った古いピアノの場合でも買取や引き取りが可能なケースもある

基本的に年数が経っているピアノは査定金額も低くなります。目安として製造から30年以上のものは買い取ってもらえないことも。

ただし、30年以上経過しているピアノでも、外装や鍵盤などが良い状態で、音や響きに問題がなければ買取や引き取りをしてもらえることもあります。世界に数台しかない限定モデルなどであれば、高値がつくこともあるでしょう。

状態が著しく悪い場合は買取が難しくなってしまうことも

年数が経っていなくても、状態によっては買取が難しくなる場合もあります。 査定金額に影響しやすいのは、大きな傷やへこみ、塗装の劣化がひどいなどといった場合です。また、ネズミにかじられていたり、シロアリの被害にあったりしている場合は、内部に影響していることが多く、修復ができなかったり、できても時間や費用がかかったりするので買取不可となることもあります。

大きな破損があるもの

何かをぶつけたと思われる大きなへこみや傷、直射日光による日焼けや薬品などによる塗装の変色など、修復が不可能なほど大きな破損があるピアノは買取不可となることがあります。

演奏へ支障をきたすパーツの欠品・故障が生じているもの

鍵盤の欠けや剥がれ、音が出ない、鍵盤が動かないなど演奏できない場合は買い取ってもらえないことがあります。弦や響板に大きなダメージがある場合も同様です。さらにペダルが動かない、機能しないといった場合も買取は難しいでしょう。

火災や水害にあってしまったもの

火災や水害にあったピアノは買取不可となることが多いです。ただし、被害にあった場所がアップライトピアノの場合はキャスターより下、グランドピアノの場合は本体より下で、部品の交換で使用可能であれば買取してもらえるケースもあります。 海水による被害の場合、塩分が残留してしまうため、基本的に修理は難しいとされています。

害獣や害虫などによるダメージが深刻なもの

ネズミにかじられた、シロアリ被害にあった、など害獣や害虫によって傷やニオイがついたピアノは、修理が不可能になる可能性が高く、買取できないことが多いです。 特に木材の部分などがかじられてしまうと、鍵盤の調整ができないなど修理が困難になってしまうためです。

基準その2:中古市場での人気が買取相場に影響する

買取相場にはニーズの高いもの、そうでないものなど、人気が影響します。機種や製造年などによって買取金額に差が出るのです。自分のピアノの機種や製造年などを確認してみましょう。

まずは機種の正しい型番を把握しよう

機種の型番(モデル名)は、買取を依頼する場合に提供しなければならない基本的な項目の一つです。ヤマハやカワイなどメーカーによる人気もありますが、型番によっても買取金額が異なります。 型番は最上部のフタを開けると記載されているU1やB1などの英数番号です。買取を依頼する場合は、正しい型番を把握しておきましょう。

製造番号のチェックも大切

製造番号も確認しておくことが必要です。製造番号は型番の右側、もしくは中央の下あたりに記されている4桁から7桁の数字です。

比較的新しい機種ピアノや人気の高級機種などの場合は価格が高くなりやすい

相場としてはアップライトピアノよりグランドピアノ、古い機種より新しい機種の方が買取価格は高くなります。ヤマハで言えば、1990~2010年まで製造されていた「Cシリーズ」は人気ですが、1990年代以前の「Gシリーズ」は買取査定が半額以下になることもあります。 ただし、古いピアノだからといってすべて査定が低くなるわけではありません。古くても人気の高い機種や歴史的に貴重なピアノなどは高額買取が期待できます。

関連ページ:ピアノ買取業者の比較!おすすめの査定方法や代表的なピアノの買取相場もご紹介

査定を依頼する際の買取金額のポイント

買取金額はタイミングによって異なることもあります。買取金額をアップさせるポイントについて解説しましょう。

基準以上での買取が行われる高額買取キャンペーンが実施されることも

ピアノ買取業者によって、特定の機種などを高価買取するキャンペーンを開催することがあります。通常よりも高額で売れるチャンスなので、情報をチェックしておくとよいでしょう。 また、ピアノが売れる時期は買取金額がアップすることも。クリスマスシーズンや引っ越しシーズンが終わった後などはピアノを買い求める人が増えるため、買取金額がアップする可能性も高いです。

買取価格から出張料金や運送料金は差し引かれない

ピアノ買取業者は出張買取を行っています。運送業者も業者が手配しますが、その際の出張費用や運送料金は無料であることがほとんどです。買取価格からそれらの費用が差し引かれることはありません。

ただし、業者によって出張対応エリアが限られていることもあるので、確認が必要です。また、査定をした際の情報が異なっていたり、引き取り当日までに査定したタイミングとピアノの状態が異なっていたりする場合は、最初の査定から差し引かれることもあるので注意しましょう。